#479 大谷翔平への公開状

 プロ野球の開幕が始まり2週間ほど経ちましたが、地元ソフトバンクホークスはしっかり首位をキープしています。昨年度は最終戦で優勝を逃しましたが、今年こそはリーグ優勝を果たしてもらいたいものです。またアメリカでもWBCで大活躍した大谷翔平選手が投打に活躍しています。今年はFAのうわさですでに話題沸騰しています。そんな中、ラブレターとも言えるような公開状がレッドソックスから出されました。大谷選手はこの手紙にどう対処するのでしょうか。
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『レッドソックス担当記者が大谷翔平に異例の公開レター「ボストンの子供たちを笑顔にしてください」』
 ボストングローブ紙のピーター・エイブラハム記者が15日(日本時間16日)エンゼルスの大谷翔平宛てに「ボストンの環境は完ぺきで、もう一人の二刀流を迎え入れる準備ができている。FAになったらぜひレッドソックスに来て、子供たちを笑顔にしてください」と異例の公開状を送っている。
 公開状/OPEN LETTERとは、多くの第三者に読まれることを意図した手紙だ。「親愛なる翔平へ」に始まり、現在ボストン滞在中の大谷に「ボストンでの週末を楽しんでください。4月の天候は良く、東海岸のアナハイムです。あなたはオフにフリーエージェントの資格を得ますが、ボストンはホームと呼ぶのに素晴らしい場所。想像してみてください、フェンウェイパークで大谷翔平がプレーする。最高の野球場に最高の野球選手です」と続けた。
 レッドソックスは大谷が高校を卒業する12年も、メジャーに移籍する17年も熱心に勧誘したが、獲得できなかった。「あなたが目を通したかどうかはわかりませんが、(17年)レッドソックスは代理人を通して二刀流としての育成プランを詳細に記した計画書を送り、レッドソックス時代二刀流だったベーブ・ルースと比較しています。ヤンキースはルースに投げさせませんでした。先日、アレックス・コーラ監督はあなたをどう起用するかを書いたEメールを(6年経った)今でもキープしていると話していました。それくらいコーラ監督はあなたを使ってみたいと思っていた。あなたのWBC決勝戦での活躍にも印象付けられています。“世界中のすべてのアスリートに敬意を表した上で、大谷翔平こそが最高のアスリートだ。彼のやっていることはすごい”と話していました」
 加えて、大谷の「勝ちたい」という願望にも訴えかける。「レッドソックスは2018年以降世界一になっていません。ボストンのスポーツファンにとっては苦しい干ばつです。4歳の子供は優勝したシーズンにはまだ生まれていなかった。かわいそうな子供たちについて考えてあげてください。彼らには優勝パレードが必要。あなたは彼らを笑顔にできます」。そしてお金。ハイム・ブルーム編成本部長はザンダー・ボガーツなど高給の選手を引き留められなかったことで、地元ファンの袋叩きにあっているが。「お金はあります。ブルーム編成本部長が高給の選手を外していったおかげで、24年シーズンはぜいたく税の基準額まで1億ドルも余裕があります。好きなだけ取ってください。あなたの努力のたまものです」とした。最後は「記者会見で空港での迎えが必要ならお知らせください」と結んでいる。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/04/16/kiji/20230416s00001007148000c.html
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 大谷選手ほど日米ともに毎日話題に上る選手はいないでしょう。確かにイチロー選手は偉大な選手でしたが、大谷選手は二刀流で、ベーブ・ルースさえも成し遂げなかった業績をすでに達成しています。(1918年ベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打に到達。さらに“本塁打と奪三振”では、ルースも寄せ付けない前人未踏の記録をマークした。)
 そのような大谷選手がラブレターと言えるような公開状をもらったことは野球選手冥利に尽きるといっても過言ではないでしょう。彼がどのような記録を立てて今シーズンを終えるかによって、果たして何球団が大谷選手のFAを受け入れてくれるか今年の一大事です。願わくは体を十分いたわり、ベストの状態でいろいろな記録を打ち立て、最高の状態で今シーズンを終えてもらいたいと思います。様々な意味で彼は日本の誇りです。

2023年04月16日