#464 謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。令和5年、2023年の幕開けです。今年はどんな年になるのでしょうか。年頭に当たり、皆様のご健康と幸せを祈る一年とさせていただきます。
 さて、一年間幸せが続きますように、と言いたいところですが、どうも甘いことばかりを考えてもいられないようです。例えば、新コロが強弱を繰り返しながら今年でコロナ禍が3年続くことになります。日本でも現在第8波が国内で猛威を繰り広げています。
 その発生源とされている中国では昨年末にゼロコロナ政策が放棄された結果、イギリスBBCによる情報では先月1か月間だけですでに2億人以上が感染したと報じられています。NHKや民放のニュースでは火葬場に遺体を運ぶ並ぶ霊柩車が並んでいます。また各病院では患者が院内に入れずに、道路に並んで点滴を打つ姿が報道されています。また治療する医者も点滴を打ちながら患者の診察に当たっています。
 中国政府は情報を統制管理していますので、中国国内の真相は分かりませんが、私たちが知らないところで異常な状況が生じていることをこれらのニュースが示しています。岸田政府はこの状況を考慮して、先月30日より中国からの旅行者に対し、国内の各空港でコロナ検査を実施しており、ヨーロッパでもイギリスやフランスなど、中国人に対して日本と同様な措置を行っています。中国政府はこれらの対策に対し、人権侵害と反論していますが、空虚な反論にすぎません。
 次は昨年から継続しているロシア・ウクライナ戦争です。ロシアは断続的にウクライナの各都市にミサイルやドローン攻撃を行なっています。ドローンはイラン製であるとの報道もなされています。このウクライナ戦争がいつまで続くのか予想不可能です。プーチンは自らの野望のためにロシア国民を巻き込み、徹底的に攻撃しようと目論んでいます。またウクライナも徹底抗戦を唱えています。西側諸国もウクライナへ支援を続けており、ロシアは支援国に対し、核攻撃使用をちらつかせて恫喝しています。実際核を使用するか分かりませんが、ロシアは切羽詰まった状態で核を使用することもあり得ます。それは核戦争の端緒となる可能性が高くなることでしょう。
 中国の台湾侵攻も懸念の1つです。習近平は自分が毛沢東のように神格されたいために、台湾占領を公言しており、遅くとも7年以内に実行すると言っています。ロシアの動き次第では予想以上に早く台湾侵攻を始めるかもしれません。日本にとり、台湾侵攻は有事であり、アメリカと日本が台湾防衛のためにどのような動きをするかで、最悪の場合に紛争が東アジア戦争へと拡大していくでしょう。それと同時期に北朝鮮の動きも気になるところです。北朝鮮と中国は今でも軍事同盟を標榜しており、中国の動きを支援するために何らかの軍事行動を、特に日本に対して行う可能性があります。金正恩は核兵器保有の急激な増加を公言しており、近い将来大きな脅威になると言えるでしょう。
 元旦から暗いニュースばかり書きましたが、2023年は明るい未来へ向かうか、暗い未来へ向かうかの大きな岐路となることでしょう。紙面の都合上ここでは述べませんが、国内では昨年に続き今年も多くの分野で物価が急上昇するでしょう。国民の給与が多少上昇しても、物価の上昇を補うだけの昇給となるでしょうか。また年金生活者はより少ない年金で生活しなければならず、昨年よりも厳しい生活状況が続きます。国内では他に様々な問題が山積しています。そのような国内・世界情勢の中でいかに生きるかが今年の大きなテーマとなります。
 未来は白紙です。私たちの日々の思いや行動が未来の道筋を創ります。少しでも良い世の中になるように頑張って生きて行きたいものです。今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。

2023年01月01日