#494 食とペットの寿命

 連日35度を超える猛暑が日本国内の多くの場所で続いています。熱中症にかかる人も多く、今夏は災害級の暑い夏となってます。昨日午後2時過ぎに所用のために外出しましたが、街頭の温度計は36度を示しており、吹きつける風はまるでヘアードライヤーの風のようでした。数年前に当時日本で一番暑かった久留米市に出かけたことがありますが、その時は38度の気温で、屋外はサウナに入ったような感覚で頭がくらくらしたことを思い出します。
 このような猛暑の中で人間だけでなく、動物園の動物たちや家にいるペット達も当然ながら被害を受けています。動物園によっては動物たちに氷のかたまりをプレゼントするところもあるようです。とにかくこの熱波が過ぎ去るのをひたすら待つことしかできません。
 さて、ペットと言えば大半はイヌやネコを思い浮かべますが、このペットの寿命は私たちが与える食べ物に関係するということです。面白い記事を見つけましたのでご紹介します。
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『犬に残飯(人間の食べ残し)を与えるリスク』
 犬の寿命からみたとき、人間の残り物を食べていた頃の犬の平均寿命は6歳ぐらいです。現代のドッグフードで飼育されている犬の平均寿命は14歳ぐらいですから、7歳以上も寿命が延びたことがわかります。昔は交通事故やフィラリアという病気も多く、犬が長生きしづらい環境にありました。ただそれを差し引いても、人の残飯は飼い犬の寿命を短くし、現代のドッグフードのほうが愛犬の長寿に貢献していることが容易に推定できます。では、残飯の何がいけないでしょうか。ここでは愛犬の健康を維持するために、犬に残飯を与えてしまうことでどのような問題が発生するのかについて詳しくご紹介します。

(この記事の目次)
人間の食べ残し(残飯)を犬に与えても大丈夫?
塩分は大量に与えなければ問題なし
犬にあげてはいけない食べ物を把握する
添加物に気をつける
栄養バランスが悪い
残飯を与えていたら犬の寿命が短くなる理由
欧米犬が残飯で短命になる理由
日本犬が残飯で短命になる理由
ご飯が余ってもったいない!残飯を食べさせる場合のポイント
タンパク質を補うことで残飯を食べさせることができる
与えるご飯は量に気をつける
犬種別!残飯を与える際のポイント
プードル・トイプードル
チワワ
ダックスフンド
ラブラドール・レトリーバー
日本犬(柴犬・秋田犬・甲斐犬など)
愛犬の寿命を延ばすには残飯ではなく総合栄養食を与える
ドッグフードにも良し悪しがある
おすすめの国産プレミアムドッグフード
愛犬に長生きしてほしいなら残飯は与えない

上記の中で以下の個所を転載します。全文を読みたい方は次のアドレスにアクセスしてください。
https://dogfoodschool.com/zanpan/

<日本犬が残飯で短命になる理由>
 日本犬は、日本人と長く生活してきたため日本人の食生活にかなり適応しています。欧米犬(洋犬)に比べて、穀類が消化できるよう大腸が長いという特徴があります。では、腸が長い日本犬は、日本食の残り物(残飯)で長生きしていたのでしょうか。
 日本犬といっても柴犬、縄文柴犬、秋田犬、甲斐犬、紀州犬などいろいろな種類がいますが、実際は洋犬ほどでないにしろ短命でした。日本でも犬は、狩猟犬として江戸時代からずっとクマ、イノシシ、鹿、タヌキ、キジ、カモなど狩りの獲物の肉や骨を大量にとり続けていました。
 しかし、日本は農繁期は農業に専念していましたので、狩猟は西洋ほど盛んではなく、狩りをしない期間は穀物食でも体を維持できる構造に日本犬の大腸は進化したと考えられます。日本犬は、「農業がヒマな時期は狩りに行き、獲物の肉をお腹いっぱい食べられる」そういう生活だったわけです。ですから洋犬ほどではないにしても、穀物ばかりの残飯では栄養欠損が生じ短命になると考えられます。

<ご飯が余ってもったいない!残飯を食べさせる場合のポイント>
 残飯を与えることはあまりおすすめできませんが、ちょっとした工夫をすることで余ったご飯などを与えることができるようになります。

<タンパク質を補うことで残飯を食べさせることができる>
 私たち日本人の食事は穀物である炭水化物が中心です。このため、そのまま残飯だけを食べさせると犬にしてみればタンパク質不足の状態になってしまいます。これが残飯を与えると短命になる最大の理由ですので、単純にタンパク質を補ってあげれば問題は解決します。

<与えるご飯は量に気をつける>
 ただし、気をつけたいのは炭水化物もタンパク質もカロリーが高いということです。きちんと量を考え与えないと簡単に肥満犬になってしまいますので、カロリーコントロールもしつつ必要なタンパク質を与えるようにしましょう。
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 人間と同様にペットの犬にも「食と寿命の深い関係」が存在しているということでしょう。特に私たちの食生活と病気の関係は医療関係者から指摘されています。私が子供のころはイヌの寿命は平均5,6歳でした。どこの家庭もイヌの餌は残飯が中心で、現在のようなドッグフードは珍しい時代でした。ペットに合わせたフードを開発することでペットの寿命が延びたのは幸いですが、別の問題も発生しています。それは以前には見られなかったペットの高齢化です。寿命が延びたことによる四肢のまひや脳機能の低下など高齢のペットが直面する問題です。
 ペットを飼うことはペットの命を最後まで見届けることが条件となります。ペットが高齢になったからと言って、人間の都合でペットを捨てることはできません。現代社会において高齢化が重要な問題であるように、ペットも今後は高齢化が大きな問題となることでしょう。高齢者に優しく、高齢のペットにも優しい社会を作り上げなければなりません。

2023年07月30日