#542 赤いキツネと緑のタヌキ
今日は7月7日、七夕です。梅雨の中休みで真夏のような天気が続いていますので、今夜は織姫と彦星が夜空に輝いて見えることでしょう。しかし、本来の七夕は旧暦で数えますので、現代では8月上旬に当たります。たしかに新暦の7月7日は梅雨末期になりますので、毎日雨天で実際は数年に1回しか二人は会えないことになります。神様はそのような意地悪はしないでしょう。本来の七夕をご覧になりたい方は8月上旬の夜空をご覧ください。
さて、本日は東京都知事選挙の投票日となっています。従来よりも少し高い投票率となっているようです。しかしながらご存じのように今までにない奇妙な選挙です。知事候補者が56名しますが、マスコミがこぞって持ち上げているのはトップの4名です。残りの候補者は無視されています。その中で常にニュースで流れるのが共〇党支持を得ている赤いキツネと緑色をイメージとした緑のタヌキです。言い換えれば、国籍詐称と学歴詐称の闘いです。この詐称問題は両者とも否定していますが、首長としては大きな問題でしょう。それを否定するとは大したものです。
このような者が首都東京の長になるとは非常に情けなく思います。また候補者56人のうち大半はただの売名行為で、選挙活動を茶化しているとしか思えません。おまけに選挙ポスターにはほとんどヌードのようなものを掲示した候補者がいますし、選挙ポスター掲示板をビジネスにして他者に貸し出した輩もいます。
従来になかった選挙が今回の東京都知事選挙です。従来の規則では想像できないような様々な問題が今回噴出しています。これが民主主義でしょうか。ただの人気取りの衆愚政治です。これが日本の政治の現実です。「もっと真面目にやれ!」と神様の声が聞こえてきます。(「帰って来たヨッパライ」のセリフです(笑)。)
本当に情けない状況がこの国で続いています。政治家は私腹を肥やすのに一生懸命で、本当にこの国のことを考えていません。この国が衰退しているのも政治家がまともに仕事をしないからです。また極端な円安に伴い、海外で働く若者も増えています。若い女性の中には売春目的で海外に行くようです。実際日本人女性によるアメリカや韓国などでの売春行為が摘発されています。
日本人の矜持はどこへ消えたのでしょう。歴史を振り返れば一国の盛衰が見えてきます。日本の国柄は国民全員が汗水流して一生懸命働いて、富を蓄え、技術革新を成し遂げてきた歴史があります。しかし現在では享楽主義に陥り、この国の将来を憂う国士がいなくなってしまいました。
このような状況になると国の没落は一気に早まります。古代ローマ帝国や古代の唐も同様の歴史をたどりました。本当に多くの憂国の士が登場し、社会改革を進めていきませんと、この国は終了です。そうならないように今心ある人たちが頑張らないといけません。それは流血を伴う「革命」ではなく「新しい維新」の始まりになると思います。まず為政者が姿勢を正し、真面目に国政を行い、国民がもう一度真面目に働く姿勢を示すことができれば、この国は将来明るいでしょう。