#206 猿がスト!?
山は赤く 赤く色づいて
すすきが風に、風に揺れている
朝はとても冷たい もうすぐ冬が来るね
朝はとても冷たい もうすぐ冬が来るね
(♪26番目の秋 岡林信康)
秋も深まり、木々の葉もようやく色づき始め、青空に紅葉が映える時期となりました。日中は気温が20度前後まで上がりますので爽やかで過ごしやすいのですが、朝晩、特に早朝は10度前後まで下がりますので、洗顔する水が冷たく、冬の到来を感じさせる今日この頃です。
さて、面白いニュースを見つけましたので、早速引用させてただ来ます。
『高崎山職員サル代役 無料の日“スト”で午前現れず』(西日本新聞2018年11月18日)
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/466458/
野生ニホンザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園は17日、年に1度の感謝デーとして園を無料開放した。餌の減量などを理由にサルが山から下りてこない“ストライキ問題”が続いており、職員は動向にやきもき。午前中は寄せ場に現れなかったため、職員がサルに扮(ふん)して入園客を楽しませた。
例年5千人が訪れる人気イベント。「主役のサルが不在でも入園客を楽しませたい」と、職員はかぶり物や頬を赤く染める化粧をしてサルに扮し、普段の高崎山の様子を紹介したり記念撮影に応じたりと奮闘した。
同市の小学3年工藤真菜美さん(9)は、ボスザルが座る切り株の上でポーズを取り“ボス気分”を味わった。「サルに会いたかったけど、いつもなら入れないボスザルの席に座らせてもらえて楽しかった」と、特別サービスにご満悦だった。
園のサルは、午前中に寄せ場に来ていたC群が姿を見せない日が増え、午後に訪れるB群もわずかな時間で帰るなど出現は不安定。この日は午後1時前からB群が寄せ場に現れ、園は通常の姿に戻った。ガイド担当の職員は「午前中から待っていたお客さんにサルを見てもらえてほっとした」と話した。
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上記の記事が載る以前に「猿のストライキ」を扱う記事がありましたので、併せて載せておきます。
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『サルが“ストライキ” 餌への不満爆発、山にこもる 大分の高崎山』(西日本新聞2018年11月08日)
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/463831/
大分市の高崎山自然動物園で、餌をやる寄せ場にサルが現れなくなっている。サル数を抑制しようと餌の量を年々減らしてきた園に対し、不満を募らせたサルが山奥に引きこもり“ストライキ”に打って出たのが原因で、群れの力関係も影響しているとみられる。書き入れ時の7、8月の来園者は例年より計1万人以上も減り、普段は穏やかな園で緊張感が高まっている。
園によると、高崎山はもともと農作物を荒らす野生のニホンザルに餌付けし、観光資源にした施設。山にはB群(約640匹)とC群(約590匹)が生息し、寄せ場には午前にC群、午後にB群が現れるのが一般的だった。
異変が顕著になったのは今春以降。C群は毎月10日ほどの“欠勤”が続き、9月は連続11日を含む22日間、10月も12日間、姿を見せなかった。B群も来ない日があるほか、わずかな時間で山に帰っていくなど、不安定な状態が続いている。
園では、一時2千匹を超えたサルを800匹まで減らそうと、約30年前から1匹あたりの餌を少しずつ減量。B群で「餌への不満が爆発した」(職員)ため、餌が豊富な夏から秋にかけて山奥に引きこもるようになったと推察している。さらに餌場を広げようと山の外に出る様子も目撃され、寄せ場に来た時に木の実をたくさん頬張っているサルも確認されている。
C群は、かつてのリーダー格が恋人を求めて次々にB群に入ったため、急激に弱体化。2016年以降、山の木の実などが減る冬場はB群が寄せ場を占拠するようになった。近づけなくなったC群は「寄せ場に来る習慣自体、なくなった可能性がある」という。
サルの減少に伴い来場者は大幅減。7月は1万4166人(前年同月比4573人減)、8月は3万1290人(同6758人減)、9月は1万3421人(同4059人減)となった。園は今夏、デザートの芋を「紅あずま」などのブランド芋に変え、「スイーツの魅力」でサルを誘ってきたが、結果には結びついていない。
さらに園が懸念するのはC群の消滅だ。今の群れの様子は、覇権争いに敗れて寄せ場に来なくなり、02年に消滅を確認したA群と似ているという。C群には、英国の王女と同名で有名になり、「選抜総選挙」で連覇した人気者のシャーロットもいる。
A群が消滅した直後には、園を去ったサルが付近の畑などで農作物を食べる「猿害」が多発しており、同様の事態も心配している。
サルたちの今後の動きは予断を許さない。園側は「慎重に経過を観察しながら対策を考えるしかない」と気をもんでいる。
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猿が餌の量を不服としてストを決行するのですね。元々は野生の猿を餌食して観光にしたのが高崎山の動物園です。他所から猿を連れてきたのではなく、野生として住み着いていた猿を利用しています。猿から見れば餌をくれるので、餌場にやって来ただけなのでしょう。餌が少なくなれば当然猿たちは出て来なくなります。何だか、どこかの国の春闘のストライキに似ているような気がします。「ベースアップしないとストを決行するぞ!」「賃上げを行え!」と叫ぶ声が聞こえてきます。その点猿たちの行動ははっきりとしています。餌をくれなきゃ出ない!、何だかドタキャンした芸能人のコンサートに似ています。猿だといって馬鹿にできません。猿も人間も同じ行動をとる動物なのでしょう。面白い現象です。