#160 暦の上では
君が涙ぽつんと落とした日 街では
もう春のセーターが店先に並んでた
街はまだ冬の名残り 風は冷たい・・・ (♪「暦の上では」伊勢正三)
今日は3月1日です。暦の上では春ですが、朝晩はまだ寒く、冷え込みが厳しい日もあります。しかし季節は早春を迎え、日一日と春の兆しがみられる今日この頃です。
さて3月1日には福岡県内の県立、私立高等学校の多くで卒業式が行われます。勉強や部活動などで忙しい高校生活の3年間はあっという間に過ぎ去り、次の新しい人生に一歩を踏み出すのが卒業式です。次の学校へ進学する生徒もいますし、一足早く社会に出ていく生徒もいます。私も長い教員生活で高校3年生の教科担任を15年、高3担任を10回経験させて頂きました。高校3年という学年は他の学年と比べて比重が重く、次の進路を目指して生徒と教師の共同作業を行う学年です。学校としては生徒の卒業後の進路を確保する出口の学年でもあります。高校3年生の担任をして初めて学年全体や生徒指導が把握でき、他学年に比べて仕事量が多く、毎日の仕事に追われますが、自分が担任した教え子を卒業させるということは教師冥利につきる、と言えます。
現在非常勤講師を務めている明光学園でも本日卒業式が行われました。私は1クラスだけでしたが、英語を担当しましたので、卒業していく生徒たちの顔を懐かしく見ていました。彼女たちのこれからの人生に幸多かれ、と祈りたいと思います。自我が目覚める10代の時期には自分が両親や周囲の人々から守られていることになかなか気づきません。様々な誘惑の多い10代の時期をうまく乗り越え、大人になることができるのは周囲の暖かい眼差しと助言のおかげです。
「卒業」という言葉は学生だけのものではなく、人生の様々な節目にある人にも言えます。今までの世界に別れを告げ新しい世界に進む人には、今までの環境をすべて「卒業」することになります。就職、結婚、離婚、転職すべてに当てはまります。今日卒業した高校3年生だけでなく、新しい環境に入っていく全ての人たちに祝福の言葉を送りたいと思います。
ところで、3月7日には福岡県立高等学校の入試が行われます。当塾に来ている中学3年生は全員私立高校の入試に合格していますが、県立高校の入試にも挑戦します。中学3年生は1週間後の入試に向けて最後の頑張りに入っています。泣いても笑っても残り1週間が勝負です。日本中のすべての中学3年生の健闘を称えたいと思います。頑張れ受験生!
にぎやかな午後のひととき
暦の上ではもう春なのに
まだまだ寒い日が続く・・・ (♪ 「暦の上では」伊勢正三)