#263 日本ラグビー大躍進!

 今日は朝から快晴で、久しぶりに天気の良い週末となっています。日中はまだ残暑のような高い気温が続いており、半そでで過ごせますが、朝夕はすっかり秋の雰囲気で、道端には彼岸花が咲き誇り、夜は虫の鳴き声が子守唄替わりとなっています。
 さて今年の秋は「スポーツの秋」となっています。世界陸上やバレーボールワールドカップが同時に行われており、まるで来年の東京オリンピックの予行練習を行っているようです。その中で一際目立っているのがラグビーワールドカップです。日本チームの大躍進が国内外で話題となっています。
 昨晩の対サモア戦では見事な勝利をおさめ、ロシア、アイルランドの勝利と合わせて3連勝となりました。残り1試合のスコットランド戦の行方次第ではベスト8進出も夢ではありません。ここで1次リーグ突破の条件が分かりにくいためにスポーツ新聞の記事をを引用します。
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日本の1次リーグ突破の条件
 日本が勝ち点5を追加し、3連勝で勝ち点は14となった。実力が上位のスコットランドが9日にロシアから、アイルランドが12日にサモアからいずれも4トライ以上で勝利し、勝ち点5を奪うと仮定すると、日本は13日のスコットランドとの1次リーグ最終戦で勝つか引き分けで、史上初の8強入りが決定する。
 日本は敗れた場合でも突破の可能性はあり、7点差以内の敗戦、または勝敗に関係なく4トライ以上でそれぞれ獲得できるボーナスポイントがからんでくる。
 日本が敗れた場合、スコットランドの勝ち点は14か15。スコットランドに4トライ以上を奪われ、スコットランドが15となると、日本は4トライ以上かつ7点差以内の敗戦でボーナス点2を獲得する必要がある。スコットランドが3トライ以下なら、日本はボーナス点1を確保すれば勝ち点で上回る。
 スコットランドが9日のロシア戦で引き分け以下か、アイルランドが12日のサモア戦で負け、もしくは3トライ以下の引き分けに終われば、その時点で日本の決勝トーナメント進出が決まる。
W杯1次リーグ順位決定方法 
 各組上位2チームが決勝トーナメントに進出。勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点の勝ち点制。4トライ以上、7点差以内の敗戦はそれぞれボーナスポイント1点が加算。勝ち点が並んだ場合は<1>直接対決<2>得失点差<3>トライ数差<4>得点数<5>トライ数で決着。ここまで並んだ場合、19年10月14日時点の世界ランキング上位チームが上位。
(https://www.msn.com/ja-jp/sports/rugby-world-cup/ラグビー日本、決勝進出へ-スコットランド戦の条件/ar-AAIlpGh#page=2)
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 サッカーと異なり、ラグビーは複雑な得点方法を採用していますので、3連勝していても油断はできないことになります。残りあと1試合、選手たちには頑張ってもらいたいと同時に国を挙げて応援したいと思います。
 ところで、日本選手のメンバーを見て不思議に思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。確かにメンバーの中には純日本人?は半数しかいません。半分は外国人選手(日本国籍を含む)が出ています。ラグビーの規定によりますと3年以上該当する国で生活していれば、その国の代表選手になれるそうです。ひと昔のラグビーでは日本人だけで国際大会に出場していましたが、時代は変わり、このような規定に変更されたのでしょう。
 このラグビーなどのスポーツの多国籍化に対して様々な意見がありますが、「日本人とは何か」という問題に関して、スポーツ界ではかなり寛容な態度を取っています。国際結婚が増えて、容姿容貌で国籍を判断できない時代になっています。スポーツ界では様々な身体的要素を取り入れることで、選手の身体的特徴をより強くすることにもなります。この問題は「優生学」が関係してきますので、賛否両論の微妙な問題が出てきまが、この「優生学」について機会があれば述べてみたいと思います。
 スポーツ界ではこの難しい問題にとらわれず、アスリートの努力を称えるとともに、国民代表としてスポーツに出場する姿を応援したいと思います。また現在のラグビーチームのメンバー構成は日本が将来移民政策をとる際の1つの解決法が示されています。換言すれば、日本人がどのように来日する移民と接していくべきかという問題はラグビーチームの在り方がそのヒントになるでしょう。

2019年10月06日