#632 派遣
今日は3月3日、ひなまつりです。本日は私が非常勤講師をしている明光学園高等学校の第72回卒業式がおこなわれました。福岡雙葉学園はフランスの女子修道会「幼きイエス会」が設立した学校ですが、明光学園はイタリアの「カノッサ修道女会」が設立した学校です。日本には多くのミッションスクールがありますが、設立母体は様々で、それぞれの学校が独自の特徴を持っています。本日行われた卒業式の後で、「派遣式」が行われました。
カトリックにおける「派遣」は、ミサの最後に信徒がキリストの教えを生活の場で実践するために社会へ送り出されることを意味する重要な概念です(ラテン語:missio)。また、海外の貧困地域へボランティアを派遣する活動(JLMM)や、イエズス会などの修道会が宣教者を各地に派遣する活動(上智学院)も含みます。
明光学園では巣立つ卒業生に「世の中で役に立ってもらいたい」という趣旨で派遣式をおこなっています。本日は派遣式の最初に生徒が歌う「ありがとう」を紹介します。
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『ありがとう』
ありがとう 今日までの微笑みを
ありがとう 今日までの思い出を
気付かずに過ごしてきた数々の
優しさと思いやり真心を
ありがとう 暖かな眼差しと
ありがとう 厳しかった言葉でも
どうしても愛だとは思えずに
受け止めもしなかったあの事を
ありがとう 今頃になってから
ありがとう分かったんです遅いけど
こんなに大きかったあなたの
心の中のスペースを
育んでくださった父母よ
色々にわがまま言ったけど
呟いていたんです胸の中で
口には出せなかったありがとう
もうすぐ去って行く友と友
姿こそ見えなくはなるけれど
一つだけ私だって見つけました
お互いに消えない愛がある
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在学中には気づかなかった自分に対する様々な愛情や思いやりは、卒業してから母校をふり返ると、その大きさに気づくものです。子どもは当然のように自分だけで大きくなったように思っていますが、その背後に親を始めとする周囲の大きな愛情に包まれて育ったことに心から気づくのは自分が親になったときでしょうか。まさに「親心子知らず」です。