#536 ジャカランダ
5月も最終週となりました。沖縄・奄美地方はすでに梅雨入りとなり、今日は台風1号も発生しました。いよいよ九州も梅雨入り間近となります。また昨年同様に大雨の日々を迎えるのでしょうか。災害には十分注意したいものです。
さて、初夏の花が咲き乱れていますが、宮﨑・日南ではジャカランダまつりが6月初旬までおこなわれています。「ジャカランダ」という花は聞きなれない花ですが太平洋沿岸で春から夏にかけて咲く花です。JTBのHPでは次のように説明しています。
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『世界三大花木「ジャカランダ」日本で唯一!
約1,000本の青紫花南米の情熱を秘めた高貴なパープルが雅を演出』
<概要・エピソード>
中南米原産のジャカランダは、5月下旬から6月中旬にかけて青紫色の花を咲かせます。このジャカランダの群生林を見ることができるのは、日本国内では日南市南郷町だけ。およそ1,000本ものジャカランダが宮崎県総合農業試験場内の有用植物園内で「ジャカランダの森」を作っており、花が見ごろを迎えると、あたり一面がジャカランダの青紫色で染まります。
どこか神秘的な青紫色が視界いっぱいを埋める光景は、思わず息を呑むほどの美しさ。その光景を一目見ようと、花のシーズンには県内外から多くの観光客が訪れ、「道の駅」なんごうをメイン会場にジャカランダまつりが開催されるほどの人気ぶり。四方八方にのびた枝で鈴なりに咲いていた花も、6月頃になると地面に少しずつ落ちはじめ、やがて地面いっぱいに青紫色の絨毯が広がります。
<見所・お勧めポイント>
世界三大花木の一つにして「南半球の桜」とうたわれる、ジャカランダ。花盛りを迎えると、梢からあふれるほどの青紫色の花を咲かせます。その様子は色こそ違えどまさに桜のよう。気品を漂わせる青紫色の花が咲き乱れる光景は、一度見たら忘れられません。ジャカランダまつりの詳細は決定次第「観光にちなんの旅」内にて紹介予定です。
<背景>
ホウオウボク、カエンボクと並んで、世界三大花木の一つに数えられているジャカランダ。日南市では昭和39年にブラジル県人会から贈られたジャカランダの種を大事に育ててきました。ジャカランダの花が初めて咲いたのは、14年後の昭和53年。それから40年近く経った現在。毎年咲き続けるジャカランダの森は約1,000本という規模にまで成長し、花盛りの季節には多くの人々が訪れるようになりました。
https://www.jtb.co.jp/kando/detail/279.asp
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ジャカランダは日南市だけでなく、熱海や藤枝など太平洋岸の多くの街でジャカランダ祭りを行っているようです。福岡県では残念ながらジャカランダを見られる場所を知りませんが、ラッパ水仙のような形をした藤の花のような薄紫の花が印象的です。
オーストラリアの春は南半球のために9月から始まりますが、10月頃から花が咲き始め11月末まで満開の花がいたる所で見られ、南半球の「桜」というイメージがあります。私が住んでいたシドニーも郊外に行けば街路や公園で花が咲き乱れ、街中がまるで紫色の花で一色に染まったようになります。匂いはそれほど強くなく、可憐な花は気品があります。もしオーストラリアを訪れる機会がある人は10月以降の季節がお勧めです。満開のジャカランダをもう一度この目で見たいものです。