#407 JAXA、月へ!

 北日本ではこの時期に珍しい大雪で様々な支障が生じているようです。九州でも最低気温が5度前後の日々が続いています。いよいよ本格的な冬の訪れです。新コロのオミクロン株という変種が世界的に流行し始めています。日本のコロナは現状では落ち着きを見せていますが、いつ何時オミクロン株が暴威を振るうかもしれません。インフルエンザの流行と相まって、今年の冬は充分な注意が必要です。
 さて、先日のニュースで、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の新しいミッションが発表されました。「日本初の月面着陸」のニュースです。
----------
『日本初の月面着陸へ超小型探査機打ち上げ JAXA』
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、来年2月以降に、米航空宇宙局(NASA)が開発中の月に向かう次世代宇宙船「オリオン」の無人試験飛行に合わせ、超小型探査機を2基打ち上げると発表した。月探査に向けた調査や技術実証などが目的で、1基は日本の探査機としては初の月面着陸にも挑戦する。
 2基は「OMOTENASHI(オモテナシ)」と「EQUULEUS(エクレウス)」で、JAXAと東京大が共同開発。縦20センチ、横30センチ、高さ10センチ程度の超小型探査機で、オリオンを打ち上げるNASAの新型ロケット「SLS」に相乗りし、打ち上げ後は独自に月に向かう。
 オモテナシは、固体ロケットを搭載し軌道制御しながら月への着陸を目指す探査機で、将来の有人探査に備えて飛行中に地球から月周辺までの放射線の計測も行う。エクレウスは、太陽や月の重力を利用し、物流の拠点となる「宇宙港」の設置が検討されている月の裏側の地点まで効率的に到達することを目指す。月面に降ってくる隕石(いんせき)の大きさや頻度なども調べる。
 JAXAが開発した月周回衛星「かぐや」や、現在開発中の日本初の無人月面着陸機「SLIM」(スリム)などの中・大型探査機と比べ、超小型探査機は大幅なコスト削減が可能となり、民間や大学などに探査の間口を広げることも期待できる。JAXAは「超小型探査機による新たなミッションの創出、技術開発実証を行っていきたい」としている。
(https://www.sankei.com/article/20211125-4WAPEZ34I5MTNJL6GZEHT
                                  QUHVA/)
----------
JAXAといえば「はやぶさ1」、「はやぶさ2」で小惑星を探査し、その表面の岩石を地球に持ち帰ったことで知られています。また月面探査として「かぐや」が月面のハイビジョン映像を撮影したことでも知られています。今回はアメリカと共同して月面探査に乗り出すようです。はるか彼方の小惑星まで探査衛星を往復させた日本の科学技術は卓越しています。その技術を持ってすれば、月面調査などたやすいことと思います。
 人類は月を拠点として、将来火星や他の惑星へ移住者を送り出すことになるのでしょう。現在の科学技術では遠い将来のことになりますが、現在のおもちゃのようなロケットではなく、SF映画に登場するような高性能の宇宙船を開発して数世紀後には宇宙探査や移住する星を見つけることでしょう。SF映画はそのような人類の姿を描いています。ただし、あくまでも現在のコロナパンデミックを乗り越え、人口爆発を抑え、人間の感情や理性をコントロールできるようになったあかつきのことです。
 人類の更なる進歩や廃退は現状の課題をいかに解決するかにかかっています。私たちの子孫が豊かに暮らせるように、現在地球上にいる私たちが生態系破壊などの様々な問題を解決しなければなりません。明るい将来が来るか否かは私たち一人ひとりにかかっています。宇宙時代の到来はその後です。

2021年11月28日