#107 甚三郎始末記
毎週土曜日午前8:05からNHKラジオでラジオ文芸館が放送されています。様々な作家が書いた短編小説をNHKのアナウンサーが朗読する番組です。毎週ではありませんが、私は時間が取れるときは聞くようにしています。昨日はあさのあつこ作「甚三郎始末記」が放送されました。あさのあつこ、と言えば人気作家で「バッテリー」などの現代小説を思い出しますが、今回放送された短編小説は時代物でした。時代物と言えば藤沢周平や高田郁などの名前が浮かびますが、あさのあつこの時代物も秀逸です。放送後すぐに彼女の文庫本を買いに行きました。購入したのは文春文庫の「もう一枝あれかし」ですが、「甚三郎始末記」だけでなく、表題の「もう一枝あれかし」も素晴らしい作品でした。
読書と言えば、小学生の頃に、親が世界少年少女全集を子どもたちに買ってくれたことを覚えています。日本神話や世界の民話など多くの物語があり、時折読書しながら夜更かしをしていました。今でも本を読みながら夜更かしする習慣が続いていますが、一日の仕事が終わり、ほっと一息できる時間でもあります。本のジャンルにかかわらず、好きな時に好きな本を読むことができる幸せは何にも代え難いものです。