#658 紙刊行物受難の時代

 八月も終わりを迎え、来週から九月が始まります。ここ数年は十月上旬まで夏日が続いていますが、今年も同じような秋になるのでしょうか。ここ数日セミの鳴き声が段々小さくなっていましたが、今朝は全くセミの声が聞こえませんでした。季節の移り変わりとともに夏ゼミも姿を消したのでしょうか。その代わりに、虫の声が増えてきました。もう半月もすれば夜に虫のオーケストラを楽しむことができるでしょう。
 さて、新聞や雑誌、週刊誌などの定期刊行物の売り上げが急激に落ちています。おそらくインターネットや携帯電話の普及と共にネットで新聞やニュースの記事、マンガを読むことができるからでしょう。紙メディアの受難の時代を迎えています。その具体例として今日は「少年ジャンプ」と「週間ダイヤモンド」の記事を紹介します。

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『かつて650万部を誇った「週刊少年ジャンプ」、発行部数が初の100万部割れ
                             …国内の紙雑誌で「100万部超」ゼロに』
 かつて600万部を誇った集英社の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」の印刷証明付き発行部数が4~6月の平均で98万5000部となり、この方式での公表が始まった2008年以来、初めて100万部を割ったことが5日わかった。公表した日本雑誌協会によると、100万部を超える国内の紙の雑誌はゼロになった。
 同誌は1968年創刊。同社によると「ドラゴンボール」「SLAM DUNK」などを掲載していた94年12月に漫画雑誌史上最大の653万部となった。だが電子書籍の普及などで、2017年に200万部を割った。講談社の「週刊少年マガジン」は28万1000部、小学館の「週刊少年サンデー」は12万部といずれも減少している。
 少年漫画に詳しい編集者の斎藤宣彦さんは「一つの時代の節目となる出来事。紙の漫画雑誌の縮小は書店にも影響が大きく、読者の興味の幅が狭まることにつながる」と語る。
 出版科学研究所によると、25年の紙の雑誌の推定販売金額は前年比10%減の3708億円で、ピークだった1997年の1兆5644億円の4分の1以下に減った。漫画雑誌以外では、文芸春秋の「週刊文春」が36万2000部、小学館の「女性セブン」が24万1800部に落ち込んでいる。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20260806-GYT1T00022/
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 私が小学生だった頃はインターネットやスマホはありませんでした。友人たちとの情報交換は週刊マンガ雑誌を通してでした。当時人気があったマンガ雑誌は「少年マガジン」、「少年サンデー」、女の子たちは「少女フレンド」、「週間マーガレット」、「月刊リボン」などでした。その後「少年ジャンプ」、「少年チャンピオン」、「花とゆめ」などが創刊され、現代に続くマンガ、アニメの基礎を築きました。上記に記事にあるようにデジタル媒体の隆盛に伴い、紙媒体が廃れてきたのでしょう。次に情報誌「週間ダイヤモンド」の例を紹介します。今後の情報誌のあり方を占う記事です。
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『「週刊ダイヤモンド」 紙での発行を27年3月で終了へ「AI時代に勝ち残るメディアに」』
 経済系出版社の「ダイヤモンド社」(東京)は27日、経済誌「週刊ダイヤモンド」の紙での発行を来年3月いっぱいで終了すると発表した。同誌は翌4月からは「『週刊ダイヤモンド』電子版」として「完全デジタル雑誌」となる。
 麻生祐司代表取締役社長はこの日、「『週刊ダイヤモンド』の完全デジタル化は、ユーザーの情報取得の在り方が大きく変わったことを受けて、次の100年を見据えたメディアへと進化させるための決断です。長年培ってきた取材力と分析力に、デジタルや動画ならではのスピードと表現力を掛け合わせて、AI時代に勝ち残るメディアに進化していきます」とのコメントを出した。同社のホームページに掲載された発表全文は、以下の通り。

〜次の100年も、ビジネスの最前線で高品質なジャーナリズムを届けるために〜
 株式会社ダイヤモンド社(本社:東京都港区、代表取締役社長:麻生祐司)は、大正2年(1913年)の創刊以来、日本の経済・ビジネスの最前線を伝え続けてきた『週刊ダイヤモンド』を、2027年4月より、紙の雑誌から「完全デジタル雑誌」へと進化させることを決定いたしました。
 今後は、『週刊ダイヤモンド』電子版として、国内最大級のビジネス情報サイト「ダイヤモンド・オンライン(DOL)」および有料会員サービス「ダイヤモンド・プレミアム」と共に、時代の変化を先取りした高付加価値なデジタルメディアへと進化し、より迅速に、より深く、質の高い情報を皆様にお届けしてまいります。

<決断の背景
 『週刊ダイヤモンド』は創刊以来、活字メディアとして日本の経済発展と共に歩み、多くのビジネスリーダーの皆様に支えられてまいりました。しかし現在、ビジネスを取り巻く環境や情報消費のスピードは劇的に加速しています。
 当社はこれまでもデジタル領域においては、時代に先駆けて改革を進めてまいりました。2007年にビジネス情報・ウェブマガジンサイトとしてDOLを開設し、2019年6月には経済メディアとしていち早くデジタル有料会員サービス「ダイヤモンド・プレミアム」をスタート。同時に雑誌とデジタルの編集部を統合し、オンライン発の有料記事を誌面に連動させる「デジタル・ファースト」の体制を構築。デジタルの速報性と、雑誌ならではの豊かな読書体験を兼ね備えた質の高いコンテンツ制作に努めてまいりました。
 その結果、DOLの会員登録者数、ダイヤモンド・プレミアムの有料会員数は共に順調に増加し、メディアへの深い信頼をお寄せいただく読者層を築くに至りました。そして今回、『週刊ダイヤモンド』は「完全デジタル雑誌」への移行という新たな挑戦に踏み出します。
 『週刊ダイヤモンド』電子版は、「ダイヤモンド・プレミアム」会員の皆様には最新号を全ページご覧いただけるほか、10年分以上のバックナンバーも閲覧いただけます。また、各種電子書籍ストアや雑誌読み放題サービスでも幅広くお楽しみいただけます。
 紙からデジタルへ——これは単なる「誌面の移行」ではありません。100年あまり培ってきた雑誌メディアの可能性をデジタル空間へと広げ、次の100年、200年先へと受け継いでいく「未来への進化」です。
 情報を届ける「形」が変わっても、長年培ってきた「独自の深い分析力」や「徹底した調査報道」をもって、最高の情報を読者の皆様に届け続けるという使命が変わることはありません。
 デジタルだからこそ可能になる表現力とスピード感を武器に、より一層信頼されるメディアへと進化してまいります。今後の『週刊ダイヤモンド』に、ぜひご期待ください。

<完全デジタル化による「3つの進化」>
完全デジタル化にともない、読者層であるビジネスエグゼクティブの皆様、広告クライアントの皆様へ、これまで以上の価値を提供します。

1.意思決定を加速させる「圧倒的なスピードと深さ」
 週刊という枠組みを超え、変化の激しいビジネスシーンに直結するスクープや深掘り記事を、最適なタイミングでリアルタイムに配信します。
2.「物理的な制約」から脱却した誌面構成
 文字数やデザイン、物流といった物理的制約から解放され、より視認性に優れた贅沢な誌面構成と、ストレスフリーで快適なコンテンツ体験を実現します。
3.広告・マーケティングパートナーとしての「エンゲージメントの強化」
 ファーストパーティデータ(読者行動データ)の活用やターゲティング精度の向上により、クライアント様の課題解決に直結する、より高度で効果的なマーケティングソリューションをご提案いたします。

<今後の予定>
紙版の最終発行号:2027年4月3日号(3/29発売、3/24発送)
※上記発送分をもちまして、紙版の定期購読のお届けは最後となります。
ご新規・ご継続の申し込み受付最終日:2026年9月30日(水)
※上記日程をもちまして、紙版のご新規・ご継続の申し込み受付を終了とさせていただきます。
https://www.sankei.com/article/20260827-XIOB7AIFNZEXFEWPSFUUNCODCQ/
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 紙や人件費のなどの高騰により今後も「週間ダイヤモンド」に続く刊行物が増えてくると思います。廃刊になるよりはデジタル媒体で読めるのはありがたいですが、ページをめくって読む快感がなくなります。もちろんデジタル画面でもページをめくれますが、紙媒体のように一目でページ全体を見渡すことはできません。
 さらに紙媒体の定期刊行物で気になることは、どの刊行物も値上がりしていることです。特に月刊誌では「文藝春秋」を始め、千円以下で購入できるものは皆無です。大半の雑誌が1,300円から1500円前後の価格になっています。文庫本や新書版でも1000円前後の値段がついており、単行本では2500円前後の価格がついています。中には3000円を超すものもあります。食料品の値上がりが目につきますが、それ以外の日用品や嗜好品まで値上がりが続いています。給料が上がっても物価の上昇がそれを上回っていますので大変です。どこかで今までの生活をふり返り、不要なものを節約を考慮する必要があります。庶民にとって厳しい時代を迎えています。

追記:本ブログのアクセス数がついに20000を超えました。これまで「ひつじの独り言」をお読みいただいた皆様に御礼申し上げます。

2026年08月29日